よくカイロの調整をお受けいただいた後で、自宅でできる健康法は何が良いでしょうか?と患者さんから聞かれます。
誰でも簡単に出来てお金がかからないものとしてアドバイスするのが姿勢に気をつけること、歩行、水を飲むこと、そして呼吸法です。
今回はその呼吸の話です。

 以前、全国から難病の患者さんが来院される高名なカイロプラクティックの先生のセミナーで私が質問をしたことがあります。
その質問とは、
私たちカイロプラクターは開業すると基本的にはずっと一人でやっていくケースが多い。
そして、健康を扱っていく仕事であるにもかかわらず、自分で自分に対してカイロプラクティックの調整を施せない。
では、体調を維持していくうえの自己調整法で何が一番良いでしょうか?
というものです。

 その先生が私の質問に間髪を入れず答えて頂いたのが、呼吸法でした。
確かに多くの名治療家が記した本には呼吸について触れられていることが多いのです。

 そこで、呼吸法で重要なポイントを挙げてみると、
横隔膜を大きく動かす腹式呼吸であること。
肋間を広げ胸郭を大きくする胸式呼吸であること。
息を吸ったとき、吐いたときにほんの短い間呼吸を止めること。等です。
以上のようなポイントを押さえて最初のうちは日に10回を3セットぐらい出来れば十分だと思います。

 アンドルー・ワイルによれば浅い呼吸は代謝を低下させ、治癒系の効率を下げるとのこと。
逆に深い呼吸は循環器系、脳神経系の働きを高め、自律神経の働きを整え、内臓機能も向上させます。
誰でも手軽に出来て、副作用の心配もありません。
まずはお試しあれ。