不定愁訴・・・あまり耳になじみないコトバだと思います。
不定とは定まっていないこと、愁訴とは苦しい事を嘆き訴えることをいいます。
医学書的にはのぼせや肩こりなどの自覚症状だけで、その原因となる病気が見つからず、症状が数多くあったり、場所が移動したり、日によって出たり消えたりするものをいいます。代表的なものとしては更年期障害が挙げられるでしょう。

さて、この更年期障害、最近特に目に付くようになったのですが気のせいでしょうか。
私達の親の年代がそういう時期に該当していたことやこういう業界に携わるようになったことも影響しているのかもしれませんが、それにしても最近増えているように感じられてなりません。

更年期障害は女性ホルモンの減少や閉経に伴ってホルモンや自律神経のバランスが乱れ多彩な症状が出ます。
ホルモン系の乱れが大きいと生理不順、疲れやすい、冷え、関節の痛み等。
自律神経系の乱れが大きいとのぼせ、冷え、動悸、頭痛、肩こり、めまい等です。

さて、最近特に増えたという話題を60歳代の女性の患者さんと話をしていると、彼女の周囲を見ていると更年期障害になるのは専業主婦に多い気がするとの事。
そこで以前このブログで紹介させていただいた☆化学物質過敏症☆も一因になっているケースが意外と多いんじゃないかとも思えるのです。専業主婦は家庭用洗剤を筆頭に化学物質に曝される機会が多いわけですし・・

それともう1つ見落としていけないのが食生活。
血液が酸性の状態(アシドーシス)になるのは過労や細胞の老化したときなのですが、こういったときは老廃物が多く不定愁訴も出やすいのです。
そして、食べる物によって血液は酸性になったりアルカリ性になったりするのです。

血液を酸性に傾ける食べ物は糖分、肉類など。
血液をアルカリ性に保つのは新鮮な野菜、海藻、柑橘類等です。
不定愁訴に現在苦しんでいる方で、もしやこれも原因の一因か、と思い当たる方は今一度身の回りの環境を少しずつ変えてみることを試してはみてはいかがでしょうか?