健康関連情報のコラムです。

コラム健康関連情報


つい最近まで半袖Tシャツを着ていたかと思ったのに、すっかり寒くなってしまいました。10月も終わりなので当たり前と言えばあたりまえですよね。寒くなるとツライのが朝。私は、よく、「朝は目覚めバッチリでジョギングでもやっていそう・・・」「朝は強いよね」などと言われるのですが、実は大の苦手。
寒がりで、なかなかフトンから抜け出せないタイプ。ギリギリまで寝ていて、慌てて用意をしてすっ飛んで出かけます。しかし、小さい頃から遅刻しても朝食は抜きません。(ある意味、うちの親は変わっていた)必ずしっかりと食べてから出掛けます。ただ、親と一緒に住んでいる頃は朝食は作ってもらえますが、大人になってからは、そうはいきません。いかに素早く用意できるか・・・これは責任ある大人にとって非常に重要な問題です。


そこで、是非お勧めしたい朝食を紹介しましょう!
用意するものは食パン1枚、ちりめんじゃこ、焼き海苔、とろけるチーズ。バターもジャムも要りません。
まず、食パンにちりめんじゃこを敷き詰めます。その上にとろけるチーズ1枚(ピザ用チーズをテンコモリにしてもOK)をのせて、最後に焼き海苔を食パン大に切ってのせます。あとは、トースターでチン!じゃことチーズの塩分だけで十分な味付け。さっぱりと・・・でもボリュームもある朝食の出来あがりです。これにキウイフルーツを付ければビタミンもちゃんと採れます。
驚く人が多いのですが、とても美味しく、栄養もあるのでおすすめです!!私は何年もこれを食べて、寝坊しているわりには朝がさわやかです。お試しください![素]



今年は夏からいきなり冬になってしまったような天候ですね。このくらい寒くなると、悩みは「足の冷え」という女性が多いのではないでしょうか。
’96より成人病から生活習慣病と表現が変わりました。五大習慣病といわれるものは、糖尿、高血圧、高尿酸血症、高脂血圧、肥満ですが冷え性もりっぱな生活習慣病です。これからますます寒くなると、お風呂からあがってフトンに入る頃にはすっかり足が冷えてしまって眠れない・・・そうすると、寝不足・・・疲れが取れないなど体調を崩すことに。その対策としてよく耳にするのが、靴下の重ね履き。しかし、ゴムがしっかり入った靴下は血流を悪くする事になりかねません。また、汗を吸って発散しにくい素材だとかえって足を冷やしてしまうこともあります。ですから、足そのものよりゆったりしたレッグウォーマー等で体幹を暖めることをお勧めします。体幹を暖めると血管が広がり、血流を増やします。それによって足の先まで血行が良くなって温まるのです。


また、足浴も効果的。大きめのたらいに足首までつかるくらいのやや熱め(42度くらい)のお湯をはり、硫酸マグネシウム(薬局で500g500円くらいで売っています)を大さじ4杯いれます。それに20分ほど足をつけていると身体がホカホカに。


それでも時間のない人には、フトンの中で下半身ストレッチ。仰向けに寝て腹式呼吸をしながら、息を吸う時はつま先を頭のほうに近づける感じでアキレス腱を伸ばします。息を吐くときは逆につま先をのばします。呼吸に意識を持っていって5、6回くりかえします。これだけでもかなり全身に血液がゆきわたり温まります。質の良い睡眠をとるためには足が温かいことが重要です。まずはお試しください。[素]



今年の冬は非常に寒い日が多いですね。天候も変わりやすく体調を崩されている方が多いのも頷けます。寒くて乾燥して体調崩して・・・すると女性は特に気になるのがお肌の状態。顔はモチロンですが、それは美容の専門家にお任せして、足の専門家として今回はひび割れたカカトの対処方法についてお話したいと思います。


この季節、フットケアにお越しになる方の中で一番の悩みは、カカトがひび割れて痛いとか、ストッキングにひっかかって気になるということです。その度合いは様々なのですが、中には気の毒な程(あきらかに流血の痕がみられるホド)かわいそうなカカトをしていらっしゃる方もいます。そういった方のお一人に「クリーム塗っても塗っても追いつかなくて、歩くと裂けて血が出て痛くて困っていたんです。そうしたら妹が接着アロハ(?)を買ってきてくれて、これを裂けたカカトのひび割れに塗ってくっ付けたら?と言ったんで、使ってみたらヒビが裂けなくていいんですよ!」というお話を聞きました。この話の中に出てくる「接着アロハ」は恐らくアロンア○ファではないかと思うのですが、どちらにしてもそういった対処方法は初めて聞いた話で、ビックリして笑ってしまいました。まあ、そうなる前にケアをしていただくのが大切なワケで・・・。


ご自宅でケアをされる方法としては、まず、割れ始めたもしくはカサついたカカトに直接クリームを塗ったくるのではなく、その古くなった角質を削って取り除くこと。削るのはカミソリなどの刃物ではなく、おすすめは柄がついた紙ヤスリタイプのもの。初めての人にも使いやすくて良いと思います。自分の足の裏はどんなに身体の軟らかい人でも斜めからしか見えないので見えにくく、目の粗い金属のものや刃物はかえってキズをつけてしまうことが多々あるからです。


そして、濡れたヤスリに濡れた足だと、こすってもこすってもどのくらい削れたか分からず、削りすぎてしまってかえって反動で角質を増やすことになるので、紙ヤスリは濡らさず、足はお風呂を出る頃の柔らかい皮膚から水滴だけ軽く拭きとってこするのがベストです。一定方向にこすって、往復させないコト!これ大事です。そして数回こすって、ひどい場合でも無理に全部とってしまおうとしないで、最後にぬるま湯でサッと流して上がります。クリームは足が湿っている間にスグに塗ってください。クリームは普段お使いののハンドクリームで十分。これでずいぶん違うはずです。
是非、試してください。[素]



私はもともとストッキングは好きではなく、どうしても履かなければならない時(年に1,2回)しか履きません。
最近のものはサポート力が強いので、確かに足が引き締まって細く見えるかもしれませんが・・・。股のところがモソモソしたり、汗をかいたらかゆみを感じたり、足のゆび先がムレる感じがするのがどうもダメなんです。むか~し会社員だった頃、毎日ストッキングを履いていたなんて信じられない位です。今は、健康のために履き始めた5本指ソックスにゾッコンで、一年中履いています。汗を吸ってくれてさわやかですし、外反母趾の防止にも役立ちます。
また、ゆび先までしっかり力が入るのでフンバリが利き、血液循環が良くなって冷えません。でも、このすばらしい5本指ソックスを履きたくても仕事の関係等でどうしてもストッキングを履かなければならない方に朗報。足の動きに合わせて圧が変えてある・・・というストッキングが販売されたそうです。(ブランド名わからなくてゴメンナサイ)
しかも、そのストッキングには「履き方」があるらしいので、ご参考まで。


①まず椅子に座る②ゆびを回しながらストッキングを履き始める③かかとを外に回しながらかかとまで履く④膝下まで履いたところでストップ。ふくらはぎのところに手を入れてねじれのない様整える。⑤膝を回しながら膝入れ⑥椅子から立ち上がって股関節を回しながら腿まで履く。
サポート力のあるストッキング、ねじれて履いていると見かけもカッコ悪いし、履いている本人も不快ですよね。この履き方をすれば、少しはラクになるかもしれない・・・と思いました。但し、こまめにトイレでゆび先のストッキングをひっぱって空気を入れて関節を動かすことを忘れずに!そして、いつもよりストッキングを丁寧に履く分、早起きしましょうね。ストッキング生活の皆さんガンバレ![素]



よくカイロの調整をお受けいただいた後で、自宅でできる健康法は何が良いでしょうか?と患者さんから聞かれます。
誰でも簡単に出来てお金がかからないものとしてアドバイスするのが姿勢に気をつけること、歩行、水を飲むこと、そして呼吸法です。
今回はその呼吸の話です。


以前、全国から難病の患者さんが来院される高名なカイロプラクティックの先生のセミナーで私が質問をしたことがあります。
その質問とは、
私たちカイロプラクターは開業すると基本的にはずっと一人でやっていくケースが多い。
そして、健康を扱っていく仕事であるにもかかわらず、自分で自分に対してカイロプラクティックの調整を施せない。
では、体調を維持していくうえの自己調整法で何が一番良いでしょうか?というものです。
その先生が私の質問に間髪を入れず答えて頂いたのが、呼吸法でした。
確かに多くの名治療家が記した本には呼吸について触れられていることが多いのです。


そこで、呼吸法で重要なポイントを挙げてみると、
横隔膜を大きく動かす腹式呼吸であること。
肋間を広げ胸郭を大きくする胸式呼吸であること。
息を吸ったとき、吐いたときにほんの短い間呼吸を止めること。等です。
以上のようなポイントを押さえて最初のうちは日に10回を3セットぐらい出来れば十分だと思います。
アンドルー・ワイルによれば浅い呼吸は代謝を低下させ、治癒系の効率を下げるとのこと。
逆に深い呼吸は循環器系、脳神経系の働きを高め、自律神経の働きを整え、内臓機能も向上させます。
誰でも手軽に出来て、副作用の心配もありません。まずはお試しあれ。[裕]



春先になるとここアロハカイロ&フットパラダイスでも鼻をグズグズ、クシャンとされる方が増えてきます。
毎週どなたかがそういう状態で話題は花粉症に、ということが多いので今回はアレルギーについての話です。


今や5人に1人が花粉症といわれ国民病といってもおかしくない状況ですが、その原因は一説にはハウスダストだとかアスファルトの粉塵だとか言われているようです。
その説よりも私見なのですが“超”がつくほどの清潔志向が根本的な原因ではないかと前から思っているのです。
花粉はずっと昔から飛んでいるわけですし、アスファルト粉塵も25年ほど前の交通状況は今とすでに変わらないわけですから、説得力は薄いな~と。


で、ここ10年程のうちに日本人の全てに共通する環境の大きな変化というと・・・朝シャン、抗菌、除菌、デオドラント等の清潔志向、こいつがどうも怪しいんではないかと思えるのです。
私なんかよりずっと前からこういった説を提唱されている偉い先生がいらっしゃいます。
寄生虫博士で有名な藤田紘一郎先生です。
その著書『清潔はビョーキだ』では、私たちの身体の免疫担当細胞には寄生虫や、細菌やウィルスに対応する細胞がいる。私たちの身の回りからそういった微生物を排除すると、今まで対応する必要の無かった、花粉やハウスダストに対応をするようになってしまう。このようにしてアレルギー疾患が出現してゆく----とされています。
十分に説得力のある説だと思うのですが、いかがでしょうか?


ここ鎌倉の由比ガ浜海岸の滑り川河口ではビーチブレイクを楽しむサーファーがたくさんいます。(私もその一人なのですが)
その河口付近で流れてくる水の汚いこと、汚いこと!ペットボトルやネギやその他ゴミがわんさかと漂流してきます。そこでいつもザブンと泳いでいるわけです。適度に免疫担当細胞が働かなければいけないのでしょうから、サーファーには花粉症が少ないのでは?と思うのですが、どうでしょうか。


そして花粉症のもう1つの原因と思っているのが、心理的要因です。
西欧では花粉症のことを「バラ風邪」と表現する国もあるそうですが、何かの実験でその患者さん達にバラの写真を見せたところ、とたんにグズグズとなる人が多かったとか。
そういえば、テレビの天気予報で花粉情報の画面が真っ赤で「非常に多い」という警報だったりすると、そのとたんにグズグズとなったりしませんか?
それに加えて、アレルギー検査で結果を知ってしまったら、スギ陽性ウンヌンと・・・あぁ私はやっぱりスギを持っているんだ~等と花粉症への信念を強化してしまう・・
まだ、花粉症になり初めで軽症なら、自分は断じて花粉症ではない!と気合いを入れて念じてみて下さい(笑)
私はこの方法で初期の花粉症から脱出した人を何人か知っています。
今回の話の結論は適度に不潔に、そして気合い入れて、という冗談のような話になりますが、意外とイケてるんじゃないかと思っています。[裕]



化学物質過敏症というものがあります。
これは全人口の約1割はいると推定されている身近な症候なのですが、今回はその話です。
身体には化学物質に対するある程度のキャパシティがあるのですが、体内に少しずつ蓄積されてゆきコップの水が溢れる様に飽和状態を超えると、発症するようになります。いったん発症すると微量でも症状が出たり他の物質にも反応したりするのです。


その原因となる物質がどこからもたらされるかというと、大気汚染、殺虫剤、農薬、薬品、食品添加物、農薬残留の食品、洗剤などで、日常でわれわれの身近にあるものばかりです。最初の症状としてよく現れるのが、粘膜刺激による目の症状です。
目のかすみ、ちかちかする、視力低下、涙目、眼精疲労等。
自律神経に影響が及ぶと発汗異常、手足の冷え、頭痛、めまい、肩こり、消化器症状等、また精神症状では不眠、不安、思考力や記憶力の低下などです。


こういった危険性にさらされるのは家事労働で日常的に化学物質に触れる機会の多い女性です。
しかも男性より女性のほうが種族保存のため、危険物質には過敏に反応するのではと、考えている研究者もいるようです。
お金が貯まっていくならまだしも、こういった要らない物質が身体に蓄積してゆくことは極力避けたいものです。
次回はその予防・解毒・排泄方法についてです。[裕]



前回は身体にとって不要な(有害な)物質が蓄積することで、様々な症状が出ることをお話しました。
今回はそれに対する予防・解毒法についてです。
化学物質過敏症を引き起こす原因は大気汚染、殺虫剤、農薬、薬品、食品添加物、農薬残留の食品、洗剤などで、日常でわれわれの身近にあるものでした。まずこれらの物質を身近な生活から遠ざけるのが1番目の予防法になります。


揮発性の物質は呼吸により体内に入ります。洗剤などは皮膚からの吸収もありますので、身体に入る経路を考えた予防法が必要です。揮発性の物質が使われているなら換気を、洗剤を使うなら手袋をマメに使うなどといったことです。
(もっとも自分の抱えている症状が化学物質過敏症なんだと分かっていることのほうが先決ですが・・)
そしていったん体内に入って蓄積された物質の排泄法ですが、発汗と運動が有効なようです。
ぬるめの入浴を長めにしたりすることで、発汗を促すことで血液中の有機化合物を減少させることが出来るのです。
ただ脂肪に蓄積された化学物質は排出されないので運動により脂肪を減少させる必要があるのです。
また、ビタミンA,C,Eや亜鉛、マグネシウム、セレン、モリブデンなどのミネラルを摂ることで分解・排泄を促すことが出来ます。


こういった症候を引き起こす原因物質を見れば、完全に縁を切って暮らすというのは難しいものです。
生活を便利にするのと引き換えに身体に入ってくるリスクとも言えるでしょう。
であるならば、将来の自分の身体を守るためにほんの少しでも意識を持って、より少ないリスク(添加物、化合物の少ない商品を選ぶ)をとってゆく事が重要だと言えそうです。[裕]



早いもので、もう8月も終わり。今年は天候の変化が激しく、お盆に長袖を重ね着したと思えば、その数日後にはうだるような暑さだったりと、健康な人でも体調を崩してしまったようです。
こちらにお越しいただく方々の中には、高熱を出された方やお腹の調子が悪くなってしまった方、腰痛がひどくなってしまった方、だるさがとれなくて疲労困憊の方など様々な症状が見受けられました。
私たちも例外ではないので、いつも以上に体調管理には気を配りました。
こちらにお越しいただいたことのある方はお判りかと思いますがアロハカイロ&フットパラダイスではビタミン剤や健康食品、いわゆる健康グッズなどの物販は致しておりません。基本的にそういったものに頼らずに自分で出来ることでも十分健康管理は出来るし、また、人それぞれの健康管理の方法があると思うのでそれを自由に取り入れていって欲しいと考えているからでもあります。


では、私たちが実行している身近な健康管理とは?
まず、水を飲むこと、呼吸法、(いずれも以前のコラムをご参照下さい)歩行そして五本指のソックスを履くこと。
あらゆる情報機関、例えばTV、雑誌で「衰えは足から」とか「足は第二の心臓」と言われるようになって随分になりますが、それは全くそのとおりだと思います。人間が二本足で立って歩くようになって、最初は裸足で大地をつかむように身体を支え、足の裏で危険を察知し移動して生活を送っていたわけですから現代人より足の神経や感覚は発達していたと思います。心臓から一番遠い足先。そこまで栄養分を豊富に含んだ血液や神経が通っていたということはその分、脳も活性化され人間は進化し文明を築いてこれたわけです。しかし今私たちの足は靴やストッキングで覆われ、保護されだんだんと感覚も鈍り、血行も阻害されてきています。まあ、今さら裸足で街を歩くとか、足を使って何かしてみようというつもりはないのですがせめて足の趾の感覚を大切にしたいとは考えています。


そこで今愛用しているのが五本指ソックス。(「でた!」とお思いの方もいるのでは)最初は履きにくいし、見た目にもスタイリッシュとは言えないので抵抗があったのですが、今となっては、仕事のとき以外でもソックスを履く時は必ず使用しています。趾の一本一本が分かれているので保温性もあり、知らず知らずに趾を使って地面を蹴って歩いているので足の疲れも感じません。踏ん張りも利くのでバランス感覚も安定します。また、外反母趾予防にもなります。実際、昔、外反母趾だった私も今では全く気にならなくなりました。最近では配色の凝ったものやスニーカーソックスなどデザインも豊富になってきています。こちらにいらっしゃった方で五本指ソックスを履いているとミョーに親近感が生まれるので不思議なものです。素材は綿にほんの少しナイロン等が入ったもの。シルクは保温保湿効果は優れていますが仕事をするときは耐久性にすぐれた綿がお勧めです。少し化学繊維が入っていることで、吸った汗が発散されやすくなり快適です。五本指ソックスの会社の回し者のようにズラズラ書きましたが、それほど惚れ込んでいる(?)ということでしょうか・・・。これから秋にかけて疲れが出てくる時期です。
皆さんの健康法は何ですか?[素]



今年は夏といわれる7,8月が非常に寒く、9月に入ってようやっと一ヶ月遅れで夏が来た!という感じですね。もう敬老の日も過ぎたというのに、太陽の光は正に真夏のよう・・・。若い人でもこの気候で体調を崩しがちなのに、ましてやご高齢の方には非常に厳しい時期といえます。


さて、最近、アロハカイロ&フットパラダイスでは若い人だけでなくご高齢の方々にもリフレクソロジーのご要望が増えてきて大変嬉しく思います。少しでも体調管理に役立てば・・・と思い毎日努力しています。そこで、私が施術をするにあたって非常に大切にしているのが、はじめに行う問診です。若い方にもモチロンですが、ご高齢の方には特に慎重に体調を伺います。日ごろの食事や生活パターン、常用している薬や、通院暦など細かい情報もいただいています。足に関していえば、左右の脚にある動脈の脈拍の強さを比較したり、足の色、感覚麻痺などがないか等確認をします。
脚のシビレや冷え、歩くと太ももやふくらはぎが痛む、また、寝起きに足がしびれるなどの症状がある方には細心の注意を払ってケアをしていきます。こういうケースは加齢による筋肉の衰えや座高神経痛だけではなく、足の動脈が徐々に詰まっていく閉塞性動脈硬化症の可能性もあるからです。動脈の内径が狭いため血液が十分にいかないので酸素不足になり、歩くと痛くなり、休息をとると血液が供給されて痛みがなくなるのです。このときは関節が痛くなることはありません。さらに動脈硬化が進むと安静時にも痛くなり、放置すると壊死を起こすなどとりかえしのつかなくなることも起きかねません。と、ちょっとオドロオドロシイことを述べてしまいましたが、そうならないためにも日ごろから血液循環をよくする運動をすることによって治療と予防に役立ちます。


ご本人の心がけも大切ですが、周りにいるご家族の方々も注意して差し上げていただきたいものです。一番いいのはやはり歩行。
そしてぬるい湯(39~40度)にみぞおちの下までつかる半身浴。あまり長湯をせず1回3~5分くらいにして身体を洗ったり水を飲んだりしながら、何回かに分けた入浴が良いと思います。「老化は足から」・・・いつまでも若く元気であるためにも心臓から遠い足に気を配っていただきたいものです。[素]



 スローピングというコトバを聞いた事がありますか?
平坦な道を歩くのがウォーキングというのに対し、スローピングとは坂道や階段(傾斜地)を前向きや後ろ向きに歩く運動のことを言います。傾斜の登り降りは平坦な道を歩くときと違う筋肉を使い、5~10度のゆるやかな坂を歩くだけでも平坦な道を歩くときの2~3倍の運動量になります。このスローピングというエクササイズは数年前に、傾斜地で生活しているヒマラヤの高地民族が長寿であることにヒントを得て考案されたとのこと。ウォーキングよりもバランス感覚や心肺機能のUPにより効果があるといわれています。


 特に使われる筋肉は、大臀筋、大腿四頭筋、ハムストリング筋群。気軽にできるゆっくりとしたスピードでも効果が上がるということから中高年の方々の中で静かなブームになっているようです。ただ、階段の登り降りに対してはご高齢の方には付き添いの方がいる時に。また、膝など関節を痛めている方は負担を増やしてしまうこともあるので注意が必要です。


 一般のウォーキングには飽き足らない方、より運動量があって気軽に出来るエクササイズをお探しの方にはピッタリ!鎌倉は非常に坂の多い街ですからスローピングに最適なのではないでしょうか。私もたまに材木座や大町の山の上のほうまで歩くのですが、そこから海を見下ろす風景はとても美しく大好きです。特に夕暮れ時は最高!真っ赤な夕日が海に沈んでいくこの季節は特におすすめです。心もカラダもホッと温まる・・・そんなエクササイズはいかがですか?[素]



 不定愁訴・・・あまり耳になじみないコトバだと思います。
不定とは定まっていないこと、愁訴とは苦しい事を嘆き訴えることをいいます。
医学書的にはのぼせや肩こりなどの自覚症状だけで、その原因となる病気が見つからず、症状が数多くあったり、場所が移動したり、日によって出たり消えたりするものをいいます。
代表的なものとしては更年期障害が挙げられるでしょう。
さて、この更年期障害、最近特に目に付くようになったのですが気のせいでしょうか。
私達の親の年代がそういう時期に該当していたことやこういう業界に携わるようになったことも影響しているのかもしれませんが、それにしても最近増えているように感じられてなりません。
更年期障害は女性ホルモンの減少や閉経に伴ってホルモンや自律神経のバランスが乱れ多彩な症状が出ます。
ホルモン系の乱れが大きいと生理不順、疲れやすい、冷え、関節の痛み等。
自律神経系の乱れが大きいとのぼせ、冷え、動悸、頭痛、肩こり、めまい等です。


 さて、最近特に増えたという話題を60歳代の女性の患者さんと話をしていると、彼女の周囲を見ていると更年期障害になるのは専業主婦に多い気がするとの事。
そこで以前このコラムで紹介させていただいた化学物質過敏症(☆お金が貯まるならまだしも・・・☆)も一因になっているケースが意外と多いんじゃないかとも思えるのです。専業主婦は家庭用洗剤を筆頭に化学物質に曝される機会が多いわけですし・・
それともう1つ見落としていけないのが食生活。
血液が酸性の状態(アシドーシス)になるのは過労や細胞の老化したときなのですが、こういったときは老廃物が多く不定愁訴も出やすいのです。
そして、食べる物によって血液は酸性になったりアルカリ性になったりするのです。
血液を酸性に傾ける食べ物は糖分、肉類など。
血液をアルカリ性に保つのは新鮮な野菜、海藻、柑橘類等です。
不定愁訴に現在苦しんでいる方で、もしやこれも原因の一因か、と思い当たる方は今一度身の回りの環境を少しずつ変えてみることを試してはみてはいかがでしょうか?[裕]



 今年の2月はとても暖かい日が多かったのですが、3月に入ってまた冬に逆戻りのような寒さになっています。こう寒いと、やはり活躍するのはブーツ。ロングブーツはもっぱら若い人に多いのですが、ショートブーツは幅広い年代の方が履いていらっしゃいます。


 さて、ここにきて足に関する相談で多いのが、順に「くるぶし辺りが痛い」「くるぶしから土踏まずにかけてむくんだり、だるい」「ふくらはぎがこったり、つる」・・・etc こういった相談のほとんどがブーツ愛用家の方々からのものです。ブーツを購入したことのある方はお分かりだと思いますが、靴のサイズだけではなく、ふくらはぎの部分のフィット感、足首周りのフィット感が重要なのです。そういったことで足に合ったものを選ぶのがとても難しく、合わないものだと疲れやすいばかりでなく、すぐに身体の色々な部分に悪影響を及ぼします。短靴(スニーカーやスリッポンなどの一般的な靴)と違って、ショートブーツは足首まで、ロングブーツはふくらはぎまで固定しているので、合っていない靴だと歩き方が変になりアキレス腱の伸縮を妨げます。傍から見ていてよく判るのが、膝の曲がった歩き方。ヒールの高いブーツを履いている方だと特にそれが目立ちます。見た感じが美しくないだけでなく、体重と地面からの衝撃が足の前足部や踵(かかと)、膝に直接かかってしまいます。その負担がだいたい今頃、痛みやムクミ、つる・・・といった症状で現れるようです。


 では、その対策としてどうしたらいいのか?まず一番大切なことは、合っていないブーツを履くのをソク止める!そして合っていないブーツによって、足首(アキレス腱)の動きが妨げられて血行不良になっているので、足首をよく回してアキレス腱のストレッチをする。階段などの段差を利用して踵の上げ下ろしをするのも効果的です。そして、ふくらはぎはお風呂の中でよく揉みほぐして、足首のほうから膝のほうに向かって下から上へこし上げるようにマッサージをして下さい。それでも改善されない方は足首の関節がズレを起こしていることもあるので、専門家にご相談下さい。
三寒四温といいます。もうすぐ本格的な春がやってきます。
ほっそりと綺麗な脚のために、軽快な活動が出来るように今から準備をしませんか?[素]



 今年の梅雨はムシ暑い日が多いですね。
この時期、脚のムクミが気になるとか、足が重だるくツライと言う方が増えています。
正常な状態では、毛細血管から組織に染み出した血漿は静脈側の毛細血管やリンパ管に回収されるのですが、それが回収されない場合にムクミ=浮腫となって上記のような症状を出すのです。
そのムクミは、主にくるぶし周り、土踏まず、足の甲、脛(すね)等に見られます。
試しに、夕方頃、脚のスネの部分を押してみてください。押した部分の皮膚の戻りが遅いとか跡になる場合、かなりのムクミが出ています。
ちなみに、その状態ですと約2~3リットルの水分が停滞しているので、体重にしてみれば2,3キロ溜め込んでいるということになります。
女性に限らず、そうなると大問題ですよね。


 原因として考えられるのは、
1.リンパ管に組織間液が回収されない場合
2.毛細血管内の水圧が異常になって血管系に回収される量が減る場合
また、前回のコラムにも書かせていただいているのですが、腎臓の働きとも大いに関係があります。


 対策としては、
1.適度な運動。特に歩行運動は大切です。1日に40分。心持ち歩幅を広げての早歩きがお勧めです。
なだらかな坂をゆっくり登るのもストレッチを兼ねますので効果的です。
2.一日の終わりに足をよく揉みほぐす。足のゆび先から土踏まず、くるぶし周り、甲。そして膝下を下から上へ心臓に血液を戻すようにマッサージをしてください。お風呂から出た後、血流が良くなっているときがお勧めです。
3.水を飲む。水を飲むとかえってむくむ・・・と言う方もいらっしゃいますが、水分をとらないと血液の粘度が高まってかえって疲れが取れなくなってしまいます。水分を取って必ずトイレにも行く。水を飲んだだけ太るとかむくむという人は、汗をかかなかったりトイレに行く回数も少ないようです。1日に最低7回は時間を決めてでもトイレに行く習慣をつけてみてください。
最初の1ヶ月はツライかもしれませんが、それを乗り越えると非常に身体が軽く感じられ、ラクになったと皆さんおっしゃいます。
以上、身近な対策方法なので是非お試し下さい。[素]



 プロフィールなり履歴書なりに趣味の欄があったとして、今の私が書くものがあるとしたらやっぱり酒でしょう!バラクーダの日本全国酒飲み音頭という歌が今の自分のライフスタイルにぴったりな気がします。(マイナーな表現ですいません)
酒量はどの程度かと言うと、晩酌に冷酒を2合、その後寝るまでにダラダラとバーボンをロックでボトルの1/3を開けるぐらいです。
(これ以上増えすぎないようにセーブしながらの量なのですが・・・)気のおけない仲間と楽しく飲むときはついついその倍の量は飲んでしまうことが多いのですが、辛いのがその翌日の二日酔い。


 ということで、今回は呑兵衛にとってお役立ちの情報を。
さて、先ほどの話に戻って気のおけない仲間と楽しく飲むときはついつい酒量が増えてしまいます。
しかも、海岸沿いのバーレストランで夜、潮風に吹かれながら楽しく飲んだときなどは、格別でへべれけになったりすることもあるのです。
で、同じ量を飲んでいた仲間も相当に出来上がり帰る時には二人して、ジャッキー・チェンの「酔拳」のような状態になったことがあったのです。


 翌朝、私はひどい二日酔いで、痛む頭を抱えながら我治療院へと向かったのですが、同じようにへべれけになった彼が爽やかに店先で水をまいているではありませんか!
二日酔いは?と、私が聞いても全然無いとの余裕の返事です。
後日、その秘訣を聞いたのですが、それがナントお酢を飲むことだったのです。
彼に言わせると、どんなに呑んでも寝る前にお猪口一杯のお酢をストレートで飲むと翌日酒は残らないそうです。
それを聞いたとき、やはり男だったら潔く腰に手を当てて一気飲みなんだろうな~などと思ったものです。
さて、自分でもやってみると、確かに効果てきめん!ただし、すっぱいしむせるし大変です。
そこで一工夫して米酢をやめてリンゴ酢に変えてみた所、効果は変わらずでした。


 さて、こういった経緯をある患者さんに話したところ、もっといい情報を教えてもらいました。
それは、純米酢に卵の殻と貝殻と昆布を漬けて摂取するというものです。
分量は酢2合に対して煮沸消毒した卵の殻1個分とアサリの貝殻2個ぐらい。昆布は1センチ四方の大きさの物を2~3枚。それを冷蔵庫に漬け込み1日たったらOK.
お米の炊飯前に中さじ1杯入れると美味しく炊き上がったり、味噌汁に入れたりと色々摂取法があります。
もちろん、大量の飲酒後にお猪口一杯分を飲んでおくと翌日の身体の軽さが違います。
もし試してみたいと思った方はぜひ腰に手を当てて一気飲みして下さい(笑)酸っぱさはないので大丈夫です。
だからといってドンドン飲む量を増やすのはやめておきましょう。
これでも一応健康関連の情報を扱うサイトですので呑み過ぎはお勧めできません。[裕]



 いよいよ秋ですね。ここのところの気温の変化で体調を崩されている方が多いようです。
寝るときは暑かったので、窓を開けっ放しにしたままにしたら、翌朝のどの調子が良くない...とか、鼻がグスグスするといった話をよく聞きます。
私も、たまにのどがいがらっぽく感じることがあるのですが、悪化することはありません。
風邪自体一年に一度引くか引かないか...といったところです。
治療院には風邪を引かれた方がよくいらっしゃいますが、あまり移らないのです。
うがい、手洗いはモチロンしていますが、ちょっと体調が怪しいな...と思ったら家で寝る前に足湯をするのです。


 足湯には方法が2つあります。
1つはのどや鼻にきた場合。たらいにお風呂のお湯より2,3度高い熱めのお湯をくるぶしが浸かるくらいまで注ぎます。
そこに両足を入れて6分間。お湯の温度が下がらないように差し湯をしながら行います。
時間がきたら足を乾いたタオルで丁寧に拭きます。そして足の色をみて、一方の足が赤くなっていて、もう片方が白いままだった場合、白いほうの足をさらに湯温を1度上げて2分浸します。そうしたら、その足も丁寧に拭いてコップ1杯の水を飲んですぐに寝ます。


 風邪がお腹(消化器系)にきた場合は、膝まで隠れるくらいのお湯に浸かるのです。方法は同じ。膝まで隠れるお湯を用意するのは大変なので、お風呂に入るときにするのがいいと思います。お風呂から上がる前に追い炊きしてから行うのです。
いずれもやけどには注意してください。
個人差はありますが、風邪がスッキリぬけて、風邪を引く前より体調が良くなる人が多いようです。
夏の疲れも溜まっていて体力が低下している時期です。自分の身体を過信しないでいたわってあげましょう。[素]




 以前このコラムでアレルギー考というタイトルで花粉症について書きました。
その要旨は花粉が諸悪の根源なのではなく、超清潔志向の生活習慣の中で体質が変わり、もはやバイ菌と戦う役割を失った免疫系の過剰な反応が花粉までをも外敵とみなし症状が発現したものが花粉症ではないか、というものでした。
それに加えて心理的な側面にも触れています。 詳しくは☆アレルギー考☆
極端に言えば初期の花粉症は気合で押さえ込め!などと書いていたのです。
この持論は変わることなく、ここ鎌倉の仲間たちと飲んでる時にもそのようなことを豪語していたのです。


 さて、話は変わってアロハカイロ&フットパラダイスは今の六地蔵にオープンして2年半となりました。
当然治療院は清潔に!がモットーです。
患者さんが見ていない場面でも手抜きは出来ません。
例えば、施術後のベットは必ず消毒用脱脂綿で拭きますし、フェイスタオルは毎回漂白消毒して洗濯します。
施術の前後には必ず消毒用石鹸で手洗い(当然のことですよね)
今年年初の時期に私にふと疑念が浮かんできたのです。


『最近の自分はやたらと清潔志向じゃないか?今年の花粉は去年の30倍と予測されているから、やばいんじゃない?』


 2月頃から朝起きるとくしゃみを20連発。
5分の通勤時間で到着したオフィスで5回は鼻をかむ。
私の花粉症の持論を知っている家内はからかうように
「花粉症じゃないの~」


 そして私は
「いや違う。断じて違う!絶対違う!!」
と抗ったのです。


 さて、日は進み3月中旬。
今までの症状に加えて、目にもしょぼしょぼとしたつらさが出てきます。
やがて、5分も外出すれば涙と目のかゆみが出るように!夜下向きで本を読んでいたら両方の鼻が詰まって息が出来ない。
その頃にはついにギブアップしました。
花粉症デビューってやつです。
このつらさというものがしみじみとわかりました。


 で、問題はどう対処するか。
あれだけ飲み会で花粉症は気合だ-と言っていた手前、仲間たちがいっぱいいるこの地域をあの立体的なマスクと水中眼鏡のようなゴーグルを装着して出歩けない。その姿が見つかろうものなら何を言われるかわかったものではありません。
さて、困った。どう対処したかは・・・次回以降に。[裕]



 前回からの続きでどう対処するか?です。
考えられる選択肢は一般的には、耳鼻科に行く→アレルギー検査をする→抗原を特定する→それに合った薬を服用し続ける。
あるいはもっとお手軽に鼻粘膜をレーザーで焼いてもらう。それとも、身体を気遣ってヨーグルト等の健康食品を試してみる・・・


 そこで、もう一度しつこいぐらいに考えておきたいのが、花粉が諸悪の根源なのではなく、超清潔志向の生活習慣の中で体質が変わり、もはやバイ菌と戦う役割を失った免疫系の過剰な反応が花粉までをも外敵とみなし症状が発現したものが花粉症ではないか、という事です。
体質の変化がことの本質ではないか。


 免疫とアレルギーの関係を簡単に振り返ると、免疫の主役に白血球が挙げられます。
その白血球には顆粒球(好酸球、好中球、好塩基球)とリンパ球があります。
このうち顆粒球は交感神経の支配下にあり身体に侵入する外敵で比較的大きな粒子のバイ菌類などを担当しているのです。


 交感神経支配下の身体の状態は動物の例で言うと、えさとり行動にあたります。したがって野山を駆け巡り、やっとえさを捕獲したときには体中キズだらけ、という事が多いはずです。そこで傷口から侵入してくる大きな粒子のバイ菌類に対し、顆粒球群が働くのです。
それに対し、リンパ球は副交感神経の支配下にあります。
これを先ほどの動物の例でたとえると、捕まえたえさを食べ、消化吸収し、排泄するまでの身体がリラックスした状態にあるのです。


 そして、そのリンパ球はより小さな粒子の侵入物に対応することになっています。消化吸収の過程で入ってくる異種蛋白等。そして、このアレルギー症状の発現は身体の中の白血球の構成割合でリンパ球が増えすぎている(体質の変化ということです)ために、起こりうると考えられています。
30歳代後半以上の人は昔のことを思い出してみましょう。
子供の頃は「あおっぱな」といわれる鼻水を垂らしてるハナタレ小僧が一杯いたはずです。
あれはまだ、貧しい時代の残り香があった頃の交感神経(緊張型神経)が優位に働いている子供の身体の状態を表しているのです。
翻って現代は暖衣飽食の時代です。
いまやハナタレ小僧は絶滅したニホンオオカミのように見かけることはなく、アフリカの難民の子供の映像に見出せるぐらいでしょう。


 さて、ここまで書いてきてお分かりかと思うのですが、花粉症などの軽いアレルギーはリンパ球が増えすぎた副交感神経優位の状態から身体をやや交感神経の方向へもっていった方が良いのです。
そこで思いついたのが『かんぷ-まさつ』
続きはすいません。次回という事で。(今度こそ早めにアップするぞー)[裕]



 さて、3月の中旬の私の症状はと言うと、天気予報での花粉情報(余計なお世話だと思うのですが)で4段階(少ない<やや多い<多い<非常に多い)のレベルで多い以上だともう駄目でした。
外出すれば3分と経たないうちに目はしょぼしょぼして痒く、鼻水とくしゃみが止まらない。
夜下向きに本を読んでると、両方の鼻が詰まる、と言う状態でした。
そこで実施したのが『かんぷ-まさつ』
余談ですが漢字では『乾布摩擦』と書くのだそうですが、私はずっと『寒風摩擦』だと思っていたのです。
そしてイメージは冬の朝、屋外でおじいさんがパンツ一枚で手ぬぐいでゴシゴシやっている・・・というものでした。
調べたところによると乾いた布でやるのであれば季節時間を問わずいつでもいいのです。
そこで毎朝実施すること1週間。


効果があったのです。


 まず目のしょぼしょぼ感が無くなった!
10日もやっているとまず、くしゃみは出ない。
そして2時間ほど外出していても全然平気なのです。
それでも、慎重な私は、たまたまここ何日かは花粉のレベルが少ないのかもしれないと思い、今まで見ることも無かったネットでの天気予報の[花粉情報]欄を小まめにチェックしたのです。
花粉は依然として『非常に多い』のレベルであるにもかかわらず、着実に症状が緩和している・・・
街には依然マスク&ゴーグルの姿が多い。やったー、花粉症は押さえ込んだー!と小さくガッツポーズです。それ以降、タオルでこする手にも力が入ろうというものです。
薬も飲まないで良いし、お金もかかりません。これほど良いなと思う方法は無いと思うのですが、いかがでしょうか?


 ただ私の場合はデビューしたばかりで日が浅かったので即効性があったのかもしれません。
さて、安全に、しかも安価に花粉症を緩和させてゆこうと願っている方は来年のお正月辺りから乾布摩擦をやってみてはいかがでしょうか?
ちなみに私は3月中旬からこの乾布摩擦が習慣化してしまい、1日たりとも欠かしたことがありません。
義務感ではなく、やらないとなんとなく落ち着かなくなってしまって。
これはこれで冬に向けた風邪予防に良いかな、と思っているのです。[裕]



 梅雨の晴れ間は気温も湿度も上昇して、ムシムシベトベトして不快ですね。
そろそろ、靴からサンダルに履き替える方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、皆さんがサンダルを履く頃から、急にフットケア(角質ケア)ご希望のお客様が増加します。
フットケアをお受けになる皆さんの悩みベスト3は、タコ・魚の目を筆頭に、かかとのカサツキ、そして靴ズレなのです。
おそらくタコ・魚の目は、合わないパンプスでできたもの、カサツキは乾燥によるものだと思われますが、夏場の靴ズレは大半がサンダルによるものです。
赤く炎症して皮膚がめくれてしまった・・・もしくは水ぶくれが出来ている靴ズレは、残念ながらこちらでは手の施し様が無く、痛みが無くなって落ち着いてからしかケアができないのです。
一番良いのは、その靴ズレを生じさせないこと。
足に合わないサンダル・ミュールを履かないことはモチロンですが、汗によるベトつきにより靴と足のスベリが悪くなり皮膚が摩擦で炎症してしまわないようにすることが大事です。
自分で出来る簡単な靴ズレ防御法は、サンダルを履く前に足にしっかりとボディー用パウダーをはたいておくこと。
スプレータイプもいいですが、ベビーパウダーのようなルースパウダーをパフでゆびの間もしっかりつけておくのです。
外出先では、手軽なスプレータイプでもOK。
制汗用の白くならないフット専用のスプレーがおすすめです。
夕方だと足も浮腫んでいるのでひんやりとした感触のフットスプレーは気持ちが良いと思います。
最後に雨の日にサンダルを履かないこと!足が雨にぬれてふやけるので、わざわざ靴ズレを作っているようなものです。[素]




 連日、天気予報を見るたびにウンザリするこの暑さ!
そして、TVのニュースでは毎日のように熱中症の話題が出ています。
この熱中症とやら、本当に他人事ではありません。


 先日、仕事で東京に行ったときのこと。
気温はその日も35度を越えていました。
仕入れも兼ねていたので、手荷物は5Kgをゆうに超えていたと思います。
その荷物を抱えて、午前中からほぼ1日水も食事もほとんど取らず動き回って帰宅しました。
自宅に着いた途端に軽い頭痛とムカツキを感じました。
あぁ・・・疲れたんだな。と、思って早めにベッドに横たわりました。
しかし、その頭痛と吐き気はどんどんひどくなって、背中全体も痛くなり翌日にはベッドから起き上がれなくなってしまったのです。
結局、その日はご予約のお客様には申し訳なかったのですが、1日断食状態でダウンしていました。
その時、私はただの疲労だと思っていたのですが、後日振り返るとどうも症状が今話題の熱中症の症状にピッタリと当てはまってしまっていたのです。


 さて、熱中症とは・・・
私達の体温は普段37度前後に保たれていて、この温度は体内の代謝が円滑に行われるのにちょうどよい温度といわれています。
しかし、気温が非常に上昇すると人間の体温は影響を受けて、直腸で計った体温が38度を超えてくると、熱中症といわれる状態になり頭痛、めまい、脱力感、耳鳴り、血圧低下などの症状が出て倒れてしまうことがあります。
さらに体温が上がって、直腸温が41度を超えると、脳細胞に障害をきたし、うわごとを言ったり、昏睡状態になるなど生命の危険にさらされるのです。
熱中症とみられる症状が出たらすぐに、涼しいところに運んで冷たい水で身体を冷やす、水を飲ますなどの処置が必要です。


 ところで、赤道直下で生活している人々がなぜ平気なのか?という疑問があります。
そういったところでは、日本と違って湿度が低いため、水分の蒸発や発汗による熱の放散がさかんに行われて、体温が適度に保たれることが考えられます。
また、人間は環境への馴化(馴れ)の能力があって、熱帯で生まれ育っている人々は、45度を超える気温でも適応できるように身体が馴化されているのです。
ということは、クーラーがなかった頃の日本人は、暑さに対する馴化の能力が備わっていたので暑い夏でも熱中症になる人は少なかったというのも納得できます。
アスファルトからの照り返し、熱風、クーラーで現代人はどんどん弱っているわけですね。[素]



 前回のコラムであったように、9月に入って通常に戻り、朝は10時からの営業になりました。
やっと早起きの習慣がついた!と思ったのも束の間。また、元の生活に戻ってしまいました。
出掛ける約1時間前に起床し、夜は自宅で12時ごろまで靴作りをして1時ごろに就寝というパターンです。
夜に細かい作業をするのは、疲れもあって非常に能率が悪くいい仕事が出来ないとずっ~と思っていたのですが、その悪い習慣を打破する良い機会を得ることが出来ました。
こちらにお見えのお客様からの誘いで早朝ビーチヨガに参加したのです。


 場所は葉山御用邸のすぐ近く。
朝、6時過ぎに家を出て、7時から海を眺めながら芝生の上でヨガをするのです。
真っ青な海と空。真夏と違ってさわやかな空気。
朝から気持ちも身体もリセットしてリフレッシュ!
ああ、やる気になればこんな気持ちの良い生活が出来るんだ・・・。と実感しました。
いつもの朝食も、朝の運動が終わってからいただくと、とても美味しく感じられます。
また、早くから脳にエンジンがかかるので、午前中の仕事の能率が上がります。


 これが私にとって大きな収穫。
この早朝ヨガ、週末だけなのですが、他の日は夜にやっていた仕事を朝に持ってきてやったり、天気の良い日は海に出るのもいいかと思います。
ちなみに、このスポーツプログラムはヨガ以外にビーチランニング、サーフィン、カヤックなどいろいろとあるそうなので休日にチャレンジしてみたいと思っています。[素]



 私たちが鎌倉へ引っ越してきて5年になります。
加齢のせいもあるかもしれませんが、最近食の好みも変わってきたように思います。
30代前半までの私は、ひたすら肉食派!
池袋で暮らしていた時、私の大好きな料理は牛肉とたまねぎをフライパンで炒め上からエバラ黄金のタレを仕上げにかける。
私が自分で夕食を作る時は2回に1回はその料理だったように思います。
(当然、家内はうへぇ、もう飽きた!という顔をしていたナ)
それが、こちらに越してきてから魚が美味しいので魚料理が増え、例のBSE問題で牛肉を食べる頻度が減り、最近は通称『レンバイ』(農協連即売所)の新鮮な野菜にはまり、野菜を摂る量が増えてきたのです。
我が家の食卓でだんだん理想的な食生活に近づいてきたなぁ、と話していた折に思い出した話が2つあります。
どちらも、何年も前に雑誌か何かで読んだきりなので出典が不確かなのはお許しください。


 1つは進化論的に枝分かれしたのが遠い時代のものを食べる方が良い。
単細胞生物→無脊椎動物→脊椎動物→魚類→両生類→爬虫類、鳥類→哺乳類etc
大きな木の模式図で原始的な生物が幹側で進化の過程で枝分かれしてゆく図を見たことがあると思います。
その理論でゆくと同じ哺乳類の牛や豚よりも鳥のほうが良いし、鳥よりも魚類の方が良い、となります。


 さてもう1つはヒトの歯の構造に着目した食物のとり方です。
上顎の構成は真ん中から右奥歯に向けて切歯2本、犬歯1本、小臼歯2本、大臼歯3本の合計8本。
左右と上下の構成は対称なので歯は全部で8×4の32本。(親知らずを含みます)
前歯の切歯は大工道具のノミのような構造をしています。これは馬の歯のように草や枝先の葉を噛み切るのに有効な構造です。
また、犬歯は牙のような構造です。これは生きた獲物を捕獲し逃がさないという時に有効な構造です。
そして最後の臼歯は呼んだ字のとおり臼の機能を持ち、硬いものを細かくすりつぶすのに適した構造です。
従って、切歯は主に草食機能に適し、犬歯は肉食機能に、臼歯は雑穀類の食機能に適していると考えられます。
切歯、犬歯、臼歯の構成割合は2:1:5。
その割合で野菜と肉と穀物を摂取すれば身体にとって良い-という説です。
これを読んだ時はナルホド!と納得してしまいました。


 さて、歯の本数が32本というのはご存知だったでしょうか?
ある夜、私の携帯に仲間から電話がかかってきました。
話を聞くと、飲み会の場で歯の本数が何本あるかで論争になり、お前なら詳しいから答えが分かるだろうとの事。
32本と答えると、その後ろで喚声が聞こえます。
電話をかけてきた友人に聞くと20本説や多いのでは80本という説が出たそうです。
サメじゃないんだから80本は歯を並べるのに無理があると思うのですが・・・なにぶん飲み会での話題なので80本説がいちばんウケたそうです。[裕]



 このコラムも2002年2月5日から初めて5年近くになろうとしています。
過去の分を振り返ってみると日記のような感じで、その折々の自分の考え方が記録として残っているような気がします。


 そして今回のテーマは『風邪』
私自身このコラム内で振り返ってみると風邪でダウンしたのが2003年の12月中旬らしいのです。
その時のコラムでは近隣の仲間たちとのX'masパーティを控えていた時期で、噂では仲間内で私が参加できない悔し紛れに風邪薬を日本酒で流し込んでいたとかいないとか。
それ以来丸3年間風邪をひいたことが無かったのです。
予防法はいたって簡単で、うがい、手洗い。(これは毎日欠かしたことがありません)
それに加えて2005年の花粉大発生で花粉症デビューして、その対策にと始めた乾布摩擦。
(これも年間を通してずっっと実践しています)
この2つの予防法で丸3年間風邪をひいたことが無かったのですが、つい最近風邪をひいてしまったのです。


 時は12月6日定休日の水曜日。こちらにお越しいただいている方から頂いたレストラン優待券をつかってランチを頂くためにインターコンチネンタルホテルへ。
その後ワールドポーターズから赤レンガ倉庫へと歩いているうちに、くしゃみ鼻水が止まらなくなり、
5分に1回はくしゃみが出るようになり、これはおかしいと自覚するようになりました。
最初は久しぶりに大都会に出てきて(鎌倉にこもっていると建物の高さから、電飾の量の多さから冗談抜きにそう思えるのです)雑踏や埃に鼻がやられたのかなと思っていたのですが、くしゃみの回数も50回を超えるとついに風邪をひいたかと観念したのです。


 さて、自宅に帰りその夜に行った風邪対策が足湯です。
風邪をひいた時に簡単で驚くほど効く対処法なのでご紹介します。
この方法は昭和の天才治療家 野口晴哉先生が推奨されている方法で、足湯と脚湯があります。
喉、咳、鼻水などの呼吸器系の風邪には足湯。
下痢、嘔吐などの消化器系の風邪には脚湯を行います。
やり方は寝る前に、両足をお湯に付けます。
足湯はくるぶしまでつかるように。
脚湯は膝までつかるように。
湯温度は普段の入浴温度より2度高め。
6分経ったら足を乾いたタオルで拭き、どちらか赤くならない足があったらそちら側をさらに湯温をさらに1度上げて2分間湯につけます。
そして乾いたタオルでよく拭き、コップ1杯の水を飲んで寝ます。
どうですか?簡単でしょう。
私が実行したときも驚くほど寝汗をかいて、翌朝にはすっかり風邪が抜けていました。
まずはお試しあれ。[裕]



 今回は身体の仕組みが上手く出来てるな~と言う話です。
タイトルのホメオスターシスとは何ぞやというと、ホメオ(=似ている)+スターシス(=停滞)で
→停滞に似た状態→ある一定範囲にとどまっていることから体の中の内部環境を一定範囲に保つ機構のことを言います。
命名者はストレス研究でも有名なアメリカの生理学者ウォルター・B・キャノン
このホメオスターシス(恒常性)を理解するにはエアコンと体温調節の例などが分かりいいでしょう。


 まずエアコンの場合。
室温の設定温度を20℃とします。
外部環境が変化して(例えば寒気団の到来など)室外気温か低下し、室内の温度が15℃くらいになったとします。
コントロールすべき対象の室温が5℃低いわけですから、それをモニターしたセンサーは室温を5℃上げるために暖房装置に出力を命じます。
すると、どんどん室温が上がり、やがて設定温度の20℃を超え21℃になる時がきます。
すると、それをモニターしたセンサーは暖房装置に出力停止を命じます。
こうして、設定温度とコントロールすべき対象とセンサーと暖房装置の間に双方向の情報のやり取りがあるのです。
これをフィードバックループといいます。


 生体の場合、これを担当しているのが神経系やホルモン系です。
そして、フィードバックループにはネガティブ・フィードバックループとポジティブ・フィードバックループがあります。
通常生体ではネガティブ・フィードバックループが使われるのです。
このネガティブ・フィードバックループがどのように働くかを今度は体温調節の例をとって説明すると、
外部環境が変化して気温か低下し、体温が低くなりそうだと、体温を引き上げるよう身体の機構が働く。
気温が上昇して、体温が高くなりそうだと体温を引き下げるよう身体の機構が働く。
このように外部環境とは反対の作用(これがネガティブの所以)を通じて体の中の内部環境を一定範囲に保つのです。
さてそれでは、人の体温がどのようにして一定範囲内に保たれるかは次回に。[裕]



 さて今回は、人の体温がどのようにして一定範囲内に保たれるかについてです。
体温は深部体温と皮膚温に大別されるのですが、その皮膚温の中で一般的なのがわきの下で測る腋窩温でしょう。この腋窩温は健康成人で36.0~37.4℃まで幅がありますが、きりのいいところでに36.5℃で話を進めます。
前回、エアコンを例に取り、室温の設定温度を20℃とした例がありましたが、人の場合、この設定温度が36.5℃になります。
例えば、うだるように暑い夏などは深部体温と皮膚温も上昇しますので、外部に体内の熱を逃がさなければなりません。
そこで、『放熱のシステム』として発汗、蒸発、皮膚血管の拡張と交感神経活動の減少(南国の人がゆる~い性格なのはコレ)熱放射などがあるのです。
そして、凍えるように寒い冬では皮膚温や末梢(手、足)から冷えてきます。
これは生命中枢である体の中心部の深部体温を下げないため理に適っているのですが、体温を上昇させなければまずいので、身体は熱を産生します。そこで『産熱のシステム』としてふるえる、筋運動、ホルモンによる熱産生、食事、交感神経活動の高まりなどがあります。


 この『放熱のシステム』と『産熱のシステム』はまるでシーソーや天秤のようにバランスの取れた関係で『放熱』と『産熱』を身体が使い分けながら、ちょうど良い36.5℃という設定温度に微調整され均衡してゆくのです。
ここまでが正常時の体温平衡の話です。
正常時の体温36.5℃という設定温度をセットポイントと言うのですが、このセットポイントが上昇することがあります。
この時期に多い風邪ひきなどの場合です。
こういった場合、細菌やウィルスに感染したりして、身体の中の発熱物質が誘引となりセットポイントが上昇します。
上昇したセットポイントが40℃だとすると、発熱開始期は36.5℃から40℃まで体温を上昇させるため『産熱のシステム』にあったふるえや血管収縮(交感神経活動の高まり状態)が起こります。
(風邪の初期症状にふるえがあるのはこのため)
高体温時に免疫系が頑張りウィルスなどの発熱原因が取り除かれると、40℃から36.5℃まで体温を下げるために
『放熱のシステム』発汗、皮膚血管の拡張が作動しだします。
(風邪の治る時期に大汗をかくのはこのため)


 このようにして身体を見てくると、正常時の体温36.5℃という設定温度を保つのもホメオスターシス(恒常性)ですが、なんらかの病因で感染しても『放熱のシステム』と『産熱のシステム』を使い分け、ウィルスなどの外的を退治して、正常時の体温36.5℃に戻ってゆくという治癒系のシステムもまた広い意味でホメオスターシス(恒常性)と言えるでしょう。
私が学校で初めてこの仕組みを学んだ時、身体というのは上手く出来てるな~と感心したものです。
そして、この生理学の授業を受けた時、先生が言っていた言葉がとても印象的です。
「覚えておいて下さい。皆さん。自分の身体は自分で治しているんです!」
そして、私たちが習ったアメリカの生理学の教科書の序説を引用します。
-最良の医師とは生体の本来の治癒力を最も良く利用し、かつ効率的に補佐する者をいう。生体の持つ本来の治癒力とは生体の持つホメオスターシスを意味する。-
次回は体温と免疫力の話です。[裕]



 頭部外傷などケガやくも膜下出血など病気により脳神経組織が障害を受けている患者の身体を、33℃前後に冷やすことで脳の温度を下げると、神経細胞が死んでしまうのを防ぐことができます。これを脳低温療法と言います。
この療法は治療結果も良かったのですが、低体温で免疫力が落ちて重症の感染症にかかり易いというデメリットもあったそうです。
そこで取り入れられたのが成長ホルモンの投与。
このホルモンはT細胞やNK細胞、マクロファージ(免疫系のいわばプロフェッショナルな細胞なのです)を活性化させるのです。
これにより感染は激減したそうです。


 ここで、体温とホルモンと免疫系の図式が良く分かります。
高めの体温が成長ホルモンを活性化させ、免疫系も活性化される。
低めの体温はその逆が言える。
免疫学の世界的権威の安保先生もそれに言及しています。そして、癌をはじめ大病を患う患者さんは低体温の人が多い。
よって、体温を引き上げる体質改善が行われれば癌をはじめ大病も治せる可能性があると。


 前回は風邪の時、熱が出て治る話をしましたが、実は発熱のセットポイントを命じているのが大脳にある視床下部の体温調節中枢と言うところなのです。
そして、高体温のもとで免疫系の細胞が活躍をします。
しかし、細胞は43℃を超えるとタンパク変性を起こし壊れてしまいます。
なので、体温が42℃を超えると免疫系の細胞が発熱を抑える物質を出すのです。
さて、ここまでみてくると生体は非常に理に適ったシステムを持ち、それを行使しているといえます。
外敵(ウィルスなど)が侵入したとき、大脳視床下部が命令をし体温を引き上げ、免疫系が活躍しやすい場を作る。
しかし、上がりすぎた体温は組織を壊すので、現場の最前線で働いている免疫細胞に体温上昇にブレーキをかける物質を出させる。
上手く出来てると思いませんか?
こういった理に適った仕組みを知ると、風邪引きのとき理由があって発熱しているわけですから、むやみに解熱剤を使うのは『?』と思うのですがいかがでしょうか?[裕」



 もはや4年越しになったこの話題。そう例の『花粉症』ってやつです。
2003年春のコラム(☆アレルギー考☆)では過剰な清潔志向が花粉症の原因ではないかと他人事のように書き、
(実際その時花粉症の症状は出てなかったから)
2005年春のコラム その後も快調に花粉症対策である乾布摩擦は習慣化し、海外旅行に行ってつい忘れてしまった以外は2003年の3月からずっと1日も欠かさず実践しています。
おかげ様で、その甲斐あってか風邪もひかず、昨春は花粉症になったことあったっけ?というぐらい春のアレルギー症とは無縁の生活を過ごすことが出来ました。


 しかし、今年の春は違います。
2月の中旬頃から、外出すると涙がボロボロ出る。
ヤバイ! 完全におさらばしたと思っていた、花粉症の症状が再発しだした。
しかも、対策の乾布摩擦は1日も欠かさず実践しているのに。


 考えられる原因は2つ。
さらに清潔志向になった事。
毎朝の治療院の掃除は、掃除機で床を掃除するだけでは飽き足らず、今ではさらに雑巾がけをしているのです。
四つん這いになって、隅から隅まで、毎朝。
もう一つ考えられることが耐性。
分かり易くいえば、薬や酒も慣れないうちは良く効くが、身体がその刺激に慣れてくると効きが悪くなる、というものです。
さあ、どうしよう?
この続きは次回に。[裕]



 前回は花粉症対策を継続しているにもかかわらず、症状が再発してしまい今後どうするかと言う話でした。
私は職業柄(性格かもしれませんが)か、検証癖があります。
例えば自分の身体に腰痛から足先へのシビレが出ると、すぐに他所へ駆け込み治してくれ-!ということはしません。
自分の身体を実験台にしてこの領域にシビレがあるのだから、推測される問題点は腰椎5番と考えられ、
殿筋のこの部分を刺激したらどうなるだろう?
などと考えて自分の身体をいじっくたりしているのです。
こういうマニアックな性格はこちらにお越しの方々にかなりばれているらしく、若い女性の患者さんに
「先生ってマニアックですよね~」
と、からかわれるのです。


 さて、話を元に戻して、花粉症。
自分にこの症状が再発して、さぁ、今度はどうして克服してやろうか。
考えられる原因は2つ。
さらに清潔志向になった事と耐性。
治療院を清潔にするレベルを落とすわけにはいきません。
したがって、耐性に対する対策としてはさらに強力な皮膚刺激(笑)
今まで使っていた乾布摩擦用のタオルはホテル使用のものです。
家中探して、ラグのように粗い目のゴワゴワのタオルに切り替えて、しかも擦る圧も強くして実施したのです。
(これは皮膚の弱い方にはお奨めできません)


 そして、新たに加えた対策がハーブティーの甜茶です。
このお茶の効能はアレルギー、高血圧などに良いらしく、日に3杯飲むことを継続しました。
(甜茶の効能を花粉症に効かす為には花粉が飛び出す1~2ヶ月前から飲みだすほうが良いらしい)
この2つのことを実践することで2月中に再度、花粉症の症状は押さえ込むことが出来ました。
花粉症で薬を飲むと眠くなったり、ボーとしたりして困るという方は来春対策としてお試しされてはいかがでしょうか?
[裕]



 こちらのオフィスでカイロプラクティックの施術中、
「先生、手がすっごく温かいですね!手から気でも出てるんですか?」
などと聞かれることが良くあります。
そんな時私は
「いえいえ、気は習ったことは無いので出ていないと思いますよ。それに、私の体温は低めで35℃代後半で決して体中が熱いと言う訳ではないんです。手で身体の状態を探ろうとする時だけ、手が熱くなるんです。」
などとお答えしています。


 さて以前、このコラムのホメオスターシス(恒常性)その1~3で体温と免疫力の相関関係の事を書きました。
体温が上がるにつれて免疫力も上がる-ということです。
最近、それに関する本を2冊ほど読みました。
1冊目はここのコラムでも良く取り上げる先生の「体温免疫力―安保徹の新理論! 」安保徹 著
もう1冊は「体を温める」と病気は必ず治る―クスリをいっさい使わない最善の内臓強化法 石原 結實 著 です。


 この2冊に共通している考え方は低体温は万病の素。
病気になっても生活習慣を見直し体質を改善して、体温を引き上げると免疫系が賦活(活性化)され病気は治ってゆく-という理論です。


 両者に共通している実践法は食生活の改善(洋風食から玄米菜食や根菜類を摂る献立へ)軽度な運動(ウォーキングやストレッチ)入浴法(足浴、半身浴)身体を冷やさない服装などいたってシンプルで実践しやすい事柄ばかりです。
そこで私が真っ先に実行したのが「腹巻」
鎌倉の東急ストアで真っ白のヤツ(あとはラクダ色のしかなかった)を700円で買ってきました。


 今は明け方が冷えてきて、私の寝る時の服装はというと、黒のロングスリーブTシャツに黒ジャージ。
黒づくめです。
それに、白い腹巻・・・
朝起きてその格好のまま朝食を食べてると、妻がその格好を見るたびに ぷっ! と噴き出します。
「まるで場末のあれね。あのあれ!・・バカボン!」
腹巻姿ならバカボンのパパだと思うんだがな。
腹巻の効能がどうかは・・いずれまた。[裕]



 私は2007年10月15日のコラムから2008年3月7日のコラムまでの5ヶ月間まったくコラムを書いていません。(プライベート上のとある事情からなのですが)
その間、コラムにこういうことを書こうとか、こういうことって面白いんじゃないか?という事が全くといってよいほど浮かばなかったのです。


そういう時はどうするか。
初心に立ち返る。


 そして、やった事がカイロプラクティックの学生だった頃の授業ノートの読み直しや、このHP立ち上げ時からのコラムの読み直しなどです。
そこでつくづく分かったのが、
「え-そ-ですよ。どうせ私は健康オタクですよ-!!」
と、いう事なのです。


 健康オタクも『健康』をどう定義づけ、何に関心を持つかでいろんなパターンが考えられると思います。
『健康』を-病気という異常な状態ではないこと-と定義づけて、何かほんのささいな不調があれば、病院に駆け込み検査装置の中に身体を放り込み、検査数値に異常なしを認めて安心する『病院大好き健康オタク』


『健康』を-病気という異常な状態から回避するために予防対策が必要-と定義づけて、TVや雑誌に紹介された療法はなんでも実践してみる『○×療法大好き健康オタク』


 その亜流として、予防対策の関心を食事、特に栄養素に向けると『サプリメント大好き健康オタク』
食材全体に関心を向けると『マクロビオテック大好き健康オタク』


 『健康』を-ノーマルな体格から外れることにより成人病などの疾患が発生する-と定義づけて、身体の姿勢に関心が向けば『ヨガ大好き健康オタク』
身体の筋肉に関心が向けば『ボディビル大好き健康オタク』
と、なるでしょう。


 多分に私は病院大嫌い人間なので、1番目に挙げたの以外の『健康オタク』の要素を広く、薄く持っているようです。
特に関心が強いのは自分の身体がどう変わるのか経過を観察、検証することのようです。


 で、今回のテーマとなるのですが、これは2007年10月15日のコラムで、-低体温は万病の元であり、体温を引き上げると免疫系が活性化しやすい-という理論に基づき私が実践したのが腹巻(笑)
それにプラスして昨夏妻の実家から贈られてきた体脂肪計付ヘルスメーターに触発されてやりだしたスクワット、腹筋、背筋、腕立て伏せ。


 昨夏時点での私の体重は60-61kg 体脂肪は19% ちなみに身長は172cm。
昨年10月8日の時点(腹巻開始日)の体温が36.1℃
(いつかコラムに書くこともあろうかとこういうことを記録してるんですね~やっぱりオタクだ)
腹巻は毎晩欠かさず実践。
スクワット、腹筋、背筋、腕立て伏せは週に5セット程度。


 そして、現時点での体温が36.5℃、体重は57.5-58.5kg 体脂肪は17-18% となってます。
この腹巻を実践してみて、感じたのは冬でも日中身体が暖かく冷え感が少なかったこと。
それと、私は大酒飲みなのですが翌朝の排便が正常に戻ったことです。
(十何年も軟便気味で困っていたのですがこれがすっかり解消したんです)


 さて、いかに私が『健康大好きオタク』かお分かりいただけたかと思いますが、前述の通り毎晩浴びるようにお酒を飲んでいるんですから、何やってるんだか?って感じですね。[裕]



 ジメジメした日が続くこの時期は、ストレスが溜まりがち。
気持ちが落ち込んだり、イライラしたり。睡眠不足になったり。
自分で解っていてもコントロールできない時ってありますよね。
その時、どうしていますか?
人間の出来た方は(?)、鏡の前に立って、映った自分を見て、
「そんな顔していたらダメ!そうじゃないでしょ?自分は・・・」
と、自分に声を掛けて笑顔を作るそうですが。
なかなか難しいです。
 

 ヨガやストレッチ、ウォーキングなど、身体を動かすことは気分転換にとても効果があるのは知られているところですね。
また、好きな花を部屋に飾ったり、好きな香り(お香やアロマなど)を炊くのもいいかもしれません。
ちなみに、アロマでは、グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリンは気持ちを明るくしてくれます。
朝でしたら、精神を元気にして集中力を高める、ローズマリーやレモンも良いでしょう。
イライラ感をとり、心を落ち着かせるには、ラベンダーやローマンカモミール、フランキンセンスなどもおすすめです。
私が好んでやっているのが、リラックスアロマ風呂。
夜、ぬるめのお湯を張った湯船に、野生のラベンダーのエッセンシャルオイルを4滴ほど垂らして、浴室の明かりを落として15分くらいゆっくりと浸かります。
ラベンダーのリラックス効果と、光を落とすことに依って気持ちが安らぎ、入浴後の睡眠が深くなります。
お洒落な人はキャンドルに火をともしてゆっくり時間を過ごすのもいいかもしれません(火の元に注意)。
 

 先日、TV番組で取り上げられていた、オフィスで椅子に座ったまま出来るリラックス法(日本うつ病学会理事 野村総一郎先生)をご紹介しましょう。
1.椅子に座ったまま目をつぶって、ゆっくりと頭を後ろに倒していき、そのままの状態で数秒間力を抜いていきます。そしてゆっくりと頭を元の位置に戻してきます。
2.おでこにシワを作るように目を見開いて数秒保ちます。そして、元に戻してリラックス。
3.目と目の間にシワを寄せるように目をおもいっきりつぶって数秒。そして、力を抜いて目を開きます。
4.今度は、両肩をすくめるように力を入れて思いっきり上げて・・・数秒間保って。その後、一気に力を抜いて肩を元に戻します。
5.最後に足です。右足を膝を曲げたままの状態で太ももの裏側が椅子から離れるくらい持ち上げます。そのまま数秒。太ももが緊張したら、足を下ろします。同様に左足も行います。
残業続きの方や、疲れが溜まって仕事がはかどらない時など、気分転換に良いと思います。
是非、試してみて下さい。[素]



 私がここ最近、朝、健康のために続けていることがあります。
以前は、早朝ヨガに通っていたのですが、その講座がなくなってしまってからは、定期的にヨガをすることから遠のいてしまっていました。
自分ひとりでやるとなると、ヨガは難しいのですが、チベット体操は5つの動きのポーズが基本なので、すぐに覚えられますし、時間もかからないので、どなたでも続くようです。


 さて、チベット体操とは?
チベット体操というその名前の通り、11~12世紀ごろにチベットで生まれ、ヨガや瞑想と関係の深いもので、欧米で広まりました。
基本的に5つのポーズに呼吸法をあわせて行います。
人間の体には、チャクラと呼ばれるエネルギーセンターが7つあります。


下から順に、
第1チャクラ(生殖腺のあたり)、
第2チャクラ(へその下あたり)、
第3チャクラ(みぞおちのあたり)、
第4チャクラ(胸のあたり)、
第5チャクラ(のどのあたり)、
第6チャクラ(おでこの第3の目のあたり)、
第7チャクラ(頭頂のあたり)にあります。


 それぞれのチャクラは、健康ならばすべて早く回転し、体の外側にまでエネルギーが出ていますが、健康が損なわれていたり加齢によって、一部が遅い回転になったり、体の外までエネルギーが出て来なかったりしているのです。
それを正常に戻してゆくのがチベット体操なのです。
なので、代謝を良くしたい、若返りたい(アンチエイジング)という方にも人気が出てきています。
一日ほんの5分から始められて、無理なく続けられるチベット体操。
そのやり方は次回に![素]


 前回に引き続き、チベット体操。
今回は、実践編です。
このチベット体操は、5つの儀式(ラマ僧の間でそう言われている)から成り立っています。
前回、記したように、人間の身体にはチャクラという7つのエネルギーセンターがあり、それと呼吸を意識しながら行います。

 最初はそれぞれの体操を1日に3回ずつ。
7日間やったら5回ずつに、また7かやったら7回ずつ・・・というように2回ずつ増やしていきます。
最終的には21回で完成です(ストレートにいけば10週)
この体操の目的は、チャクラ(生命エネルギー)の回転を整えることです。
回転が速くなれば、若返り、元気になります。
気の流れが良くなるので、幸運なことが起こるかもしれません!


 ポイントとして、
・1日1セット厳守
・窓を開けて外の空気を身体に入れながらやる
・テレビヤラジオなどの音は消して呼吸に意識
・空腹時にやる。食後は2時間たってから。
・もし1日やらなかったら、8回目に回数を増やす。2日以上空いてしまったら少し回数を減らして7日間やる
・思考の現象化が増えるので、楽しいことや幸せなことを考えながらやる
・身体を冷やさない


 それではまず呼吸を整えましょう
ゆっくり鼻で吸って、口で吐きましょう
吸う時は新鮮な空気を身体に入れるイメージで、吐く時は疲れや嫌なことを体外に出すつもりで。


〈1番の体操〉
1.まっすぐに立ち、両腕を伸ばしたまま横に肩の高さまで上げます。
2.自然な呼吸で右回りにぐるぐると3回まわります。
(もし目が回ったら、両手を胸に当ててその親指を見てゆっくりと呼吸をする)


〈2番の体操〉
1.仰向けにまっすぐ寝ます。手のひらは床にぴったりくっつけ、足首は床に対して90度に曲げておく。息を吐いて準備。
2.鼻から息を吸いながら首と足をゆっくりと上げていく。膝は曲げない。
3.足が床と垂直になるまで上げる。足裏を天に向ける感じで。首だけ起こし、視線は胸。
4.口から息を吐きながら頭と足をゆっくり下ろし、足が床についたらふっと力を抜く。


〈3番の体操〉
1.上体をまっすぐにして両膝頭を床にし、足首を曲げて両足指先を床にしてひざまずく。手はお尻の少し下にあてがう。
2.上体はまっすぐのまま、息を吐きながら出来るだけ頭を前に曲げる。
3.息を吸いながら、上体を後ろに反らす。(上体が後ろに倒れないように注意)反らしきったら、息を吐きながら元の姿勢に戻る。


〈4番の体操〉
1.座って脚を前に投げ出し、足は肩幅に広げ、背筋を伸ばして。手のひらは指先を足先にむくようにして身体のの横で床につける。
2.息を吐きながら、頭を前に倒す。
3.息を吸いながら頭を後ろに倒し、足裏を床につけ、腰を持ち上げていく。胴体が床と平行になったところで息を止める。
4.息を吐きながら元の姿勢に戻る。


〈5番の体操〉
1.うつ伏せに寝て、手は胸の横に置き、腕立て伏せの姿勢になる。
2.手と足指先を支点にして、身体を床から浮かし、息を吐きながら、背骨を反らす。
3.息を吸いながら、腰を中心に身体を持ち上げ、お尻を頂点にした山の形になる。出来るだけ足裏全部を床に付ける。
4.息を吐きながら2.のポースに戻り、上体を反らせて目線は上。(その時、膝は地面に付けない)


さぁ、いかがですか?
たった5つのポーズ。これなら続けられると思います。
より詳しくは『5つのチベット体操──若さの泉・決定版』(ピーター・ゲルダー著)をご覧ください。
とっても解りやすく、読んでいて楽しい本です。
私は、このチベット体操を始めて、毎日、気分爽快です!
また、このコラムを読んで、始められた方、是非感想を聞かせてください。[素]



 ボディーラインの気になる季節。ムクミが気になりませんか?
ムクミはそのままほっておくと、「冷え」や「セルライト(脂肪の塊)」の原因なることも。
最近は生活環境が変わり、女性だけではなく、男性もむくみに悩んでいる人が多く見られます。
このムクミというもの、簡単に言うと、老廃物や水分が体内に溜まっている状態です。


 人間のからだには、血管とリンパ管が張り巡っています。
血管には血液をつうじて、身体の隅々まで酸素や栄養を送り込み、老廃物を回収する働きがあります。
リンパ管はリンパ液で栄養(特に脂肪)や細菌と戦う白血球を分配したり、細胞間にある余分な水分や老廃物を回収し、リンパ節でろ過して再び血管に戻す、いわば、身体の下水道の役割をしています。この流れが滞ると、足や手がパンパンになって、血液循環も悪くなって冷えの症状を引き起こしたりします。


 身体が冷えると、その部分の冷えを解消するために、脂肪が溜まりやすくなります。
血液やリンパの流れが悪い状態が続くと、その脂肪がセルライトとなって、さらに老廃物の回収を妨げるという悪循環が生まれるのです。
リンパの流れは筋肉運動によって促されますが、例えば長時間のデスクワークで同じ姿勢が続くと、肩が凝ったり足元が冷えて浮腫んだりします。
その時に、適度な運動やストレッチをしたり、マッサージが出来れば理想的ですが、身体には数ヶ所の大きなリンパ節があり、そこで老廃物がろ過されるため、そのリンパ節を刺激するだけでも、ずいぶん状態は良くなります。


 例えば、耳の真下の首筋、鎖骨下のくぼみ、わきの下、足の付け根、膝の裏などがあります。
むくみやコリの気になるところに近いリンパ節をイタ気持ち良いくらいの強さでほぐしてみてください。
また、足のムクミが強い方は、イスに座るときに、太腿の裏側がイスから軽く浮くように、足元に台を置いて足を高くして座るとリンパや血液の循環の圧迫を防ぐことが出来ます。
それでもムクミが気になる時はアロハカイロ&フットパラダイスへどうぞ。[素]

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